寒中見舞いを出す時期はいつからいつまで?マナーと心温まる文例を徹底解説!


年末年始のご挨拶といえば年賀状ですが、様々な事情で年賀状が出せなかったり、受け取れなかったりすることもありますよね。そんな時に活躍するのが「寒中見舞い」です。

「でも、寒中見舞いっていつからいつまでに出せばいいの?」「どんな内容を書けばいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、寒中見舞いを出す適切な時期から、基本的なマナー、そして状況に合わせた心温まる文例まで、わかりやすく解説します。喪中の相手へのご挨拶や、年賀状を出しそびれてしまった場合の対応など、いざという時に役立つ情報が満載です。これを読めば、あなたも寒中見舞いの達人になれるはずですよ!

目次

  1. 寒中見舞いとは?その役割と意味

    • 厳しい寒さの中、相手を気遣う季節のご挨拶

    • 年賀状の代わりや、喪中のご挨拶にも

  2. 寒中見舞いを出す時期はいつからいつまで?

    • 松の内が明けてから立春までが基本

    • なぜこの期間なの?それぞれの意味

    • 期間を過ぎてしまったら?「余寒見舞い」

  3. 寒中見舞いを送る相手別のマナーと文例

    • 喪中の相手へ送る場合

      • 喪中と知らなかった場合

      • 相手が喪中でこちらが喪中でない場合

      • 相手もこちらも喪中の場合

    • 自分が喪中で年賀状が出せなかった場合

    • 年賀状を出しそびれてしまった場合

    • 一般的な寒中見舞いとして送る場合

  4. 寒中見舞いの基本構成と書き方のポイント

    • 季節の挨拶

    • 安否や近況の報告

    • 相手を気遣う言葉

    • 日付

    • 使用するはがきについて

  5. 寒中見舞いを出す際の注意点

    • お祝いの言葉は避ける

    • 句読点を使用しない場合も

    • インクの色について

  6. まとめ:寒中見舞いで心をつなぐ


1. 寒中見舞いとは?その役割と意味

寒中見舞いは、文字通り「寒さの厳しい時期に相手の安否を気遣う」日本の伝統的な季節のご挨拶です。単なる近況報告だけでなく、様々な場面で活用される役割を持っています。

厳しい寒さの中、相手を気遣う季節のご挨拶

寒中見舞いの最も基本的な役割は、暦の上で寒さが最も厳しくなる時期に、相手の健康を気遣い、無事を願う気持ちを伝えることです。近年ではメールやSNSでのやり取りが増えましたが、手書きの寒中見舞いは、より丁寧で温かい気持ちが伝わるものです。

年賀状の代わりや、喪中のご挨拶にも

寒中見舞いは、次のような場面で年賀状の代わりや補完として用いられます。

  • 喪中の相手へご挨拶を送る場合: 相手が喪中の場合、お祝いの言葉を含む年賀状は送れません。その代わりに、寒中見舞いで季節のご挨拶や励ましの言葉を送ります。

  • 自分が喪中で年賀状が出せなかった場合: 自分が喪中のため年賀欠礼状(喪中はがき)を出したが、年賀状をくれた方へ返礼として送る場合。

  • 年賀状を出しそびれてしまった場合: 年賀状を出すのが遅れて「松の内」の期間を過ぎてしまった場合、年賀状としてではなく寒中見舞いとして送ります。

  • 一般的な季節の挨拶として: 特に年賀状のやり取りがなくても、親しい人への季節の挨拶として送ることもあります。

2. 寒中見舞いを出す時期はいつからいつまで?

寒中見舞いを送る時期には、明確な期間が定められています。

松の内が明けてから立春までが基本

寒中見舞いを出す期間は、**「松の内が明けてから立春まで」**が基本です。

  • 松の内明け: 一般的に、松の内は1月7日までとされています(地域によっては1月15日まで)。そのため、1月8日から出すのが適切です。

  • 立春まで: 立春は毎年日付が変わりますが、おおよそ2月4日頃です。カレンダーや二十四節気を参考に確認しましょう。

つまり、1月8日~2月4日頃が寒中見舞いを出す期間の目安となります。

なぜこの期間なの?それぞれの意味

  • 松の内明けから: 松の内の期間は「お正月」であり、お祝いの時期です。この期間に年賀状の代わりに寒中見舞いを出すのは避けるべきとされています。お正月気分が明けてから、という配慮があります。

  • 立春まで: 立春は「暦の上での春の始まり」です。立春を過ぎると寒さの中に春の兆しが見え始めるため、それ以降は「寒中」ではなくなります。

期間を過ぎてしまったら?「余寒見舞い」

もし立春を過ぎてしまっても、まだ寒さが厳しい時期であれば、**「余寒見舞い(よかんみまい)」**として出すことができます。余寒見舞いは、立春を過ぎてから3月上旬頃までを目安に送ります。

3. 寒中見舞いを送る相手別のマナーと文例

ここからは、具体的な状況に応じた寒中見舞いの文例とマナーをご紹介します。

喪中の相手へ送る場合

相手が喪中の場合、お祝いの言葉は避けるのが鉄則です。故人への哀悼の意と、相手を気遣う言葉を綴りましょう。

文例1:喪中と知らなかった場合(年賀状を出してしまった後など)

寒中お見舞い申し上げます

新年のご挨拶をいただきましてありがとうございました

ご服喪中とは存じませず、年頭のご挨拶を差し上げてしまい、大変申し訳ございませんでした

〇〇様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます

厳寒の折、どうぞご無理なさらないでください

故人が安らかに眠られますよう、心よりお祈り申し上げます

ポイント: まず非礼を詫び、故人への哀悼の意を伝えます。相手の体調を気遣う言葉を添えましょう。

文例2:相手が喪中でこちらが喪中でない場合(こちらから送る場合)

寒中お見舞い申し上げます

〇〇様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます

ご家族の皆様におかれましては、さぞかしご心痛のことと存じます

厳しい寒さが続いておりますので、どうぞご無理なさらないでください

〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます

本年もどうぞよろしくお願いいたします

ポイント: 故人への哀悼と遺族への気遣いを伝えつつ、今後の付き合いについても触れておくと良いでしょう。

文例3:相手もこちらも喪中の場合

寒中お見舞い申し上げます

このたびは、〇〇様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます

実は、昨年〇月には私どもも〇〇(続柄)を亡くし、年末年始のご挨拶を控えさせていただきました

故人を偲び、さぞかしご心痛のことと存じます

厳しい寒さが続きますが、どうぞご無理なさらないでください

ご家族皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます

ポイント: 自身の喪中も伝えつつ、相手への配慮を忘れないようにします。

自分が喪中で年賀状が出せなかった場合

年賀欠礼状(喪中はがき)を出したものの、年賀状をくれた方へのお礼として送ります。

文例4:年賀状をくれた方へのお礼

寒中お見舞い申し上げます

新年のご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました

昨年〇月に〇〇(続柄)が永眠いたしましたため、新年のご挨拶を控えさせていただきました

ご連絡が遅れ、大変申し訳ございませんでした

寒い日が続いておりますので、皆様どうぞご自愛ください

本年も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます

ポイント: 年賀状のお礼と、喪中のためご挨拶できなかったことへのお詫びを伝えます。

年賀状を出しそびれてしまった場合

松の内が明けてから、年賀状を出す時期を過ぎてしまった場合に出します。

文例5:年賀状を出しそびれた相手へ

寒中お見舞い申し上げます

昨年は大変お世話になり、ありがとうございました

年末年始は慌ただしく、新年のご挨拶が遅れてしまい大変申し訳ございませんでした

厳しい寒さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか

本年もどうぞよろしくお願いいたします

ポイント: 挨拶が遅れたことへのお詫びを簡潔に述べ、相手の安否を気遣い、今後の関係性について触れます。

一般的な寒中見舞いとして送る場合

特に喪中などの事情がなく、季節のご挨拶として送る場合の文例です。

文例6:親しい友人・知人へ

寒中お見舞い申し上げます

厳しい寒さが続いておりますが、〇〇(相手の名前)さん、お変わりなくお過ごしですか

おかげさまで、私どもは皆元気に過ごしております

また近いうちにお会いできるのを楽しみにしています

今年もどうぞよろしくお願いいたします

ポイント: 親しい間柄なので、かしこまりすぎず、親しみを込めた言葉遣いで構いません。

4. 寒中見舞いの基本構成と書き方のポイント

どのような目的で送る寒中見舞いでも、基本的な構成と書き方のポイントは共通しています。

  • 季節の挨拶: 「寒中お見舞い申し上げます」と大きく書きます。

  • 安否や近況の報告: 自身の近況を簡潔に伝え、相手の安否を気遣う言葉を続けます。

  • 相手を気遣う言葉: 寒さの中での健康を気遣う言葉や、今後の活躍を願う言葉などを添えます。

  • 日付: 「令和〇年〇月」のように、月まで記載します。「〇月吉日」とすることも可能です。年号は「令和〇年」のように記載し、具体的な日付は書きません。

  • 使用するはがきについて: 寒中見舞いには、年賀状のようなお年玉付きはがきは使いません。通常のはがきや、寒中見舞い用のデザインはがきを使用しましょう。私製はがきを使う場合は、切手を貼る必要があります。

5. 寒中見舞いを出す際の注意点

心を込めて送る寒中見舞いだからこそ、いくつか気をつけたいマナーがあります。

  • お祝いの言葉は避ける: 喪中の相手に送る場合はもちろん、年賀状を出しそびれた場合でも、年明けのお祝いの言葉(「明けましておめでとうございます」など)は使用しません。あくまで「寒さの挨拶」であることを意識しましょう。

  • 句読点を使用しない場合も: 正式な手紙やはがきでは、句読点(「、」や「。」)を使わないのが伝統的なマナーとされています。これは、句読点が文章を「区切る」「終わりにする」という意味合いを持つため、縁起を担いで「終わりなく続く」ことを願うという説や、相手への敬意を表すためといった説があります。必ずしも絶対ではありませんが、気になる場合は使用を避けるのが無難です。

  • インクの色について: 喪中の相手に送る場合は、黒インクを使用するのが一般的です。色つきのペンは避けましょう。

6. まとめ:寒中見舞いで心をつなぐ

寒中見舞いは、日本の美しい伝統的な習慣であり、相手への気遣いや感謝の気持ちを伝える大切なコミュニケーションツールです。

  • 出す時期は松の内明けから立春まで(1月8日~2月4日頃が目安)

  • 相手の状況に合わせて適切な文面を選ぶ

  • お祝いの言葉は避ける

  • 心を込めた言葉で相手を気遣う

これらのポイントを押さえることで、あなたの温かい気持ちがきっと相手に伝わるはずです。今年の冬は、寒中見舞いを送って大切な人との絆を深めてみてはいかがでしょうか。

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